事務が就職に人気とはよく聞くけど、どうして人気なの?
事務職で働くメリット・デメリットが知りたい!
現在一般事務職は女性に大変人気な求人となっており、倍率が高くてなかなか採用されないなんてことも多くあります。
私自身事務職を15年以上続けていますが、転職こそあっても「事務職を辞めたい」と思ったことはありません。
そこで今回は初めて事務職の就職を希望している人に向けて事務職のメリット・デメリットを詳しく解説します。
一般事務で働くメリット

一般事務で働くメリットは少し考えただけでもたくさん浮かんでくるほど多くあります。
一つ一つ解説していきますね。
未経験者でも応募できる
事務職は特別なスキル、経験がなくても応募することが可能です。
そのため「今まで専業主婦だったけど、子供も大きくなってきたから働きたい」といった人も気軽に応募することができます。
異業種からの転職も多く見られており、私が勤務していた職場では「元警察官」「元アパレル店員」という人もいました。
資格がなくても働ける
一般事務で勤務する場合、資格は必要ありません。
もちろん資格はあるに越したことはありますが、私の体感的に資格は面接においてそこまで重要視される部分ではありません。
ですが今後「事務スキルをもっと極めたい!」といった場合には資格は簿記とMOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)がおすすめとなってきます。
各資格についての魅力などは別記事で解説させていただきます。
自分次第で残業を調節できる会社が多い
事務の仕事は自分で仕事量を調節できる仕事が多いです。
この仕事は明日の朝にしよう!と自分で決めることができるよ。
必ずこの日までに提出しなければならない書類などは別ですが、ある程度は自分で優先順位を決めながら進めていく仕事が多いです。
そのため「今日は用事があるから残業できない」といった場合でも次の日に回すことができます。
急なお休みにも融通が利く
「子供が急に体調を崩してしまった」など急に休まなければならない状況も事務職は融通が利きやすいです。
飲食店など接客業の場合は代わりの人がいないか探したり、自分が急に休むことで多くの迷惑をかけてしまうと考えられます。
ただ事務職の場合は誰かに迷惑をかけるというよりは自分の仕事が溜まってしまうだけといった感じです。
確かに他の人に自分の仕事をお願いすることで迷惑がかかるといった点では同じかもしれませんが、お客様に直接迷惑をかけるなどはありません。
体力的に家庭と両立しやすい
仕事と両立して子育てや介護、家事をこなしている人は本当に多いですよね。
仕事だけではなく、プライベートでも頑張らなければいけないことが多いので体力勝負であると思います。
事務職は基本座って行う仕事なので、立ち仕事で疲れてしまう仕事よりは仕事後に動きやすいことを実感しています。
体力温存には事務職がピッタリではないでしょうか。
私は犬を飼い始めて散歩に行けるくらい体力が余ってるよ(笑)
一般事務で働くデメリット

そんなメリットだらけの一般事務ですが、もちろんデメリットも存在します。
人によっては苦痛に感じてしまう人もいると思うので、自分は大丈夫か確認しておきましょう。
昇給が少ない会社が多い
完全な私の体感ではありますが、事務職は良くも悪くも給料に変動が少ないです。
その勤続年数でお給料それだけ?という人、正直多いです•••
事務は売り上げに直接関わる仕事ではないため、頑張りが認められにくいのがデメリットの一つです。
そのため、お給料は下がることも少ないですが上がることも少ないのです。
求人数に対してライバルが多い
事務はたくさんのメリットがあるぶん比例して応募数も多い傾向にあります。
特に家で働けるリモート求人や、残業がほぼない企業の求人などに関してはかなり応募者が多いことが予測できます。
その場合は必ず「自分が得意とすること」を明確にした強みを武器に面接に望むことをお勧めします。
やりがいは求めにくい
事務職はルーティーン業務が多いです。
朝はこの仕事、昼にはこの仕事といった感じで大体やることは決まっています。
このルーティーン業務を得意とする人もいれば「決まったことを繰り返しやり続けるなんてやりがいがない」と感じる人も多いのではないでしょうか。
そのため、日々業務にやりがいを求める人は難しいかもしれません。
もちろんそのルーティーン業務にも責任を持って仕事することは忘れないでね!
座り仕事なため、足腰の負担が増える
事務職は基本的に座り仕事なため、足腰に負担がかかる職種と言われています。
そのため、マッサージに行けば大体「凝ってますねー」と驚かれることも多いです。
ずっと座っているといわゆるエコノミー症候群になってしまうので、適度にタイミングを見つけて歩くようにしましょう。
同じ事務でも会社や部署によって働きやすさは異なる

私は10年以上事務職に勤めていますが、その中でも何度か転職を経験しています。
転職を経験してみてわかったことは、一言に事務といっても会社や部署が違うだけで働きやすさはとても異なるといった点です。
どういうことなのか以下で詳しく解説します。
自分が何を重視した働き方をしたいかを明確にする
事務職を選択肢に入れるときに「何を重要視して事務職を選んだのか」は明確にしておいた方がいいです。
・家庭との両立を図るため →残業がない、急な休みも対応できる会社
・休みは子供と合わせたい →土日祝日休みな会社
・ペットのそばで働きたい →フルリモート対応な会社
自分が何を重視して仕事を選ぶのか明確にすることで、同じ考えを持った会社や人と出会うことができます。
同じく事務であっても、会社によって「急な休みは対応できない」「平日休みで土日は出てほしい」など待遇は異なるからです。
後から「やっぱり土日休みがある会社が良かった!」と悔やんでも変えられませんから…。
転職する際は面接時から会社の雰囲気を感じ取ること
転職する際は必ず面接があるかと思いますが、リモート面接ではない限り面接時に会社の雰囲気をできるだけ多く感じ取ってくることを心がけてください。
・面接に行った時誰も挨拶してくれなかった
・面接官が終始ぶっきらぼうな態度だった
・社内の清掃が行き届いていなかった など
面接時は緊張して感じ取る余裕なんてない!と思われがちですが、面接は自分が選ばれるだけではなく、自分も選ぶ立場であることを忘れてはいけません。
大体その面接時に感じた直感は当たっていることが多いので、しっかりと会社は見極めていきましょう!
必ずしもフルリモートが幸せとは限らない
フルリモートはずっと家にいられて家事と両立できる、子供と同じ場所で仕事ができるといった先入観だけが先行していませんか?
実はフルリモートにもデメリットは存在します。
私はフルリモートが原因で
・子供が学校へ行くことを渋るようになった
・旦那がやっていた家事は全て私がやるようになった
・家で仕事している=楽と家族に思われる
ことが多くみられ、家庭が崩壊しかけた経験があります。
自分自身はフルリモートでいいかもしれませんが、周りは理解してくれないと思っていた方がいいかもしれません。
特にパートナーがリモート経験ない仕事だと特に理解されないよね…(我が家は美容師)
事務職は女性が働きやすいといわれる理由とは?

事務職は女性に人気の職業です。
ではなぜ女性が働きやすいと言われるのでしょうか?
産休・育休を取りやすい
産休は取らなければいけない義務なので、取ることになんら問題はないのですが、事務職は他の業種よりも産休・育休が取得しやすい環境にあります。
私のいた会社では産休・育休に入る社員がいたらその間だけ派遣さんを雇ってたよ!
会社によっては勤続年数○年以上などの規定があるので、そこは確認する必要があります。
子供が急な体調不良でも融通が利く
事務は基本的に「この人しかわからない業務」というのは少ないです。
マニュアルを作成し、しっかりと共有しておけば他の人でも対応できる仕事が多いので、子供が急に体調不良を訴えても休むことができます。
仕事をカバーしてくれた人にはきちんと次の日お礼を言いましょう
土日祝日休みの会社が多い
稼働時間は基本的に平日の会社が多いので、子供と予定を合わせやすい土日祝日休みの会社が多いです。
中には平日休みの会社もありますが、私のおすすめは断然土日祝日休みです!
家族や友人と外出する際に土日祝日休みの方が合わせやすいですし、何より自分の気持ちが楽です(笑)
残業が少ない会社も多い
残業の有無は求人票や面接時にしっかりと確認しておくことをおすすめします。
残業少なめと明記されているにも関わらず何十時間も強制的に残業させられたり、たくさん働きたいと思ったら逆に少なかった…は契約違反です。
求人票だけで判断せず、面接時に残業の有無はしっかり確認しましょう。
事務職は転職に有利!経験を積めば積むほど重宝される

転職時に事務経験者は優遇されます。
実際に雇用する側の立場になってみると、事務未経験よりも事務経験ありの人の方が資格よりも重視するようになりました。
私は前職で同じシステムを使っていたことを伝えると初任給より+5万円で採用された経験があるよ!
面接時には「どんなツールの経験があるか」「事務作業ではどんなことが得意なのか」をしっかり言語化しておきましょう。
事務はほとんどの会社にも存在するため求人数が圧倒的に多い
事務はどの会社にも欠かせない大切なポジションです。
そのため、例えばパートナーの転勤で引っ越すことになっても転職はしやすい業種となっています。
求人数が圧倒的に多いのが事務の魅力です!
他の会社で経験しているツールやビジネスマナーは重宝される
例えば今あなたが当たり前のように作成しているメールも、当たり前のようにしているタスク管理も、実は苦手な人から見たらとてもありがたい存在になります。
特に事務作業のような細かい作業は苦手な人も多いので、細かい気遣いやツールの使用方法、ビジネスマナーをしっかりと学んだ人はとても評価されています。
活かせる知識はどんどん活かしてスキルアップに繋げていきましょう!
経理事務は特に資格と経験で全国的に活躍できる
経理事務は簿記の知識やExcelの知識など、専門的な知識が必要になってきます。
特に簿記2級から経理事務採用を募集している企業が多いため、経理事務を目指す方はまず簿記の資格を取得しましょう。
簿記の知識は一生ものなので取っておいて絶対に損はないよ!
特に経理事務はできる人が少ないので重宝されます!なるまでに時間はかかるけど、スキルを取得してしまえば全国で活躍できる職種となっています。
まとめ

今回は事務で働くメリット・デメリットを紹介してきました!
事務は未経験でも働くことができることから「誰でもできる」「簡単」「雑用仕事のみ」といったイメージが先行しているように感じます。
でも実際に事務職を極めてみると、こんなにも周りに感謝されながらできる仕事はない!と思っています。
あなたが今当たり前にしていることが苦手な人も多いです。
まずは「自分がどんな事務員になりたいか」「働く上で何を重視しているのか(土日祝日休みがいいのか、異動はできるかできないか)」などをしっかり言語化しておきましょう。
あなたが事務で活躍できることを願っています!